銀河連合警察A級捜査官

チーム・グリフォン

 

 

1.「銀河連合警察A級捜査官チーム・グリフォン」(99/08/24)

 アメリカのドラマの「ナイトライダー」と「エアウルフ」が好きでした。
 もしこの二つがくっついたような話ができたらどうなるだろうか? と昔々、新聞配達をしている最中に考えました。
 優秀な人工知能コンピュータを備えた超高性能ヘリコプター。
 おお、なんか凄そうです。
 せっかくですから色違いの兄弟機を登場させ、合体して更に強力なヘリに!
 さすがに合体は空力やその他の物理法則が許してくれそうにありません。
 いや待て、そのコンピュータを人間大のロボットにして、操縦するときはその機体を接続して操縦というのはどうだろうか? 更に更にメカも増やして、同じ数だけのロボットを登場させよう!
 なんて考えているうちに無茶苦茶になってきたので一回整理することにしました。
 とりあえずある程度の数と種類のメカを登場させ、それぞれが自分の意志を持つAIを搭載。そこまでは決まりました。そしてそれだけの数があるのなら何らかの形での基地が必要です。
 待てよ、それなら一機を基地空母か何かにしよう。
 そうなると結構な大きさに…… そうだ! 宇宙船、いや宇宙戦艦にしてしまおう。
 どんどん設定が固まってきます。その時読んでいた小説の背表紙をざっと見渡して……
 これだ! 「クラッシャージョー」だ!
 彼らの乗る宇宙船ミネルバには大気圏内でも使える宇宙戦闘機2機と装甲車が1台搭載されています。
 でもそれだけでは寂しいと、アレもコレもと積んでしまうとどう考えても入りきらなそうです。
 それなら、ということで超高性能機ということでワープシステムやその他メインエンジンなどの省スペース化によって容量に余裕があることにしましょう。それだけじゃつまらないので、宇宙最強クラスの戦艦、しかも乗る人数を減らすために小型化ということにしましょう。
 そう考えると、それはどういう所属の船なのかという疑問がわいてきます。
 警察組織? 軍? それとも犯罪組織?
 やっぱりここは一人の科学者が作った宇宙唯一の船、という方がいいに決まってます。
 その科学者はマッド気味の方がいいでしょう。そしてアクション担当として、ハンサム系とパワー系を登場させましょう。可愛い女の子も必須です。(ちなみにヒューイとカイルとリーナを見て「カル・ブラみたいだね」と言われたことがあります)
 これでチームが出来上がりです。彼らは一体どういう人たちなのか?
 でもなんか軍や犯罪組織というのはそぐわない感じがします。かと言って根無し草なのも機体の性能などを考えると難しそうです。(あんまりどこでも修理できそうな感じがしません)
 一応は正義の味方にしたかったので、色々な条件を考え宇宙規模の警察組織ということにします。この辺は「ダーティペア」のWWWAをイメージしました。捜査官が「強制捜査権」なるものを持っているのはこのためです。

 こうして様々な設定ができあがり、シルバーグリフォンは翼を得たのです。

 

2.ジェラード=ミルビット(99/08/30)

 一応、この話の主人公らしいです。
 基本的なイメージは「(マッド)サイエンティスト」です。某所でも書きましたが、彼にはモデルがいます。その某友人1にドーピングをして、白衣を着せてからキャラ設定を始めました。
 ジェラードの着ている特殊防弾白衣ですが、その元ネタは笹本祐一先生の「ARIEL」で研究所員Bが着ていたものです。で、せっかくですから耐熱耐冷、薬品にも強く衝撃も吸収できるという摩訶不思議な代物までになりました。設定上は布の部分に当たっている限りは車に轢かれても、解体用のハンマーを喰らっても平気です。しかもナイフで刺しても貫通しません。あ〜 無茶苦茶だ。
 こういう白衣を着ているからにはある程度「戦う博士」なんでしょう。ということで固有の武器も持たせるべきです。どう考えてもパワーやスピードで戦うようには見えませんし、銃を持つのもなんか合わない感じだったので接近戦用のもの、そして人を殺さないような手加減のできる武器、それでいてご無体な程の能力を秘めたものとしてスタンブレードを考えました。
 他にも何か秘密兵器的なものを持たせましょう、ということで左腕にコンピュータを装着させることにしました。で、実はこの元ネタは日本版のスパイダーマンが腕につけている大きなアームバンドです。
 例の友人1も眼鏡をかけていたので、それを忘れてはいけません。
 これで装備と外観は決まりました。
 次は性格と名前です。
 とにかく淡々としている性格を友人1の性格の一部から拝借。その他特徴的なことも都合よく解釈していただきました。権力や地位、金の力に全く動じない、基本的には気分屋でものぐさ。あんまり感情的にならないというか、何事にもさめた態度をとるがが、自分の中で許せないことに対しては冷たく、時には激しく怒りをおぼえる。と、何ともつかみどころのない性格になってしまいました。
 更に作中でリーナも言っておりましたが、科学・工学・医学の広い分野のエキスパート。自分だけの技術力で宇宙戦艦を建造できるほど。とても人間とは思えません。
 で、この手の設定によくありがちな「あんな研究所や宇宙船を作った金はどこから来たんだ?」という疑問ですが、ジェラードの持っている幾つかのパテントやはたまた銀行のコンピュータにちょっと細工をしたとかで成り立っております。
 まあ、性格もこんなもの。書いている内に固まってくるでしょうと、名前に移ります。
 ジェラードという名前はモデルや元ネタもなく、色々頭の中で捻って出した名前のつもりだっのですが、イタリアのアイスクリームの名前に類似しているとか、「逃亡者」といドラマの刑事にそんな名前がいたとかは後で知ったことです。
 で、名前の選定基準ですが、この時点ですでにラシェルのキャラが登場するのが決定済みだったので、愛称のようなものを作れる名前、というのがありました。こうしてジェラード→ジェルというラシェルだけが呼ぶ名前もできました。
 装備や名前以外の部分はモデルがいたので楽な方のキャラクタだったでしょう。

 

3.ラシェル=ピュティア(99/08/31)

 一応、物語のヒロインです。
 基本イメージは「一般人」です。更に「スペードの3」という要素も持っています。
「活発な美少女」ということで、金髪碧眼ポニーテールという外見はすぐに決まりました。
 ジェラードとコンビを組ませることも最初からの考えなので、身長差も考えなければなりません。
 小柄にする予定とジェラードの170強の身長も含めて15p差の155pに決まりました。
 服装は活発さを強調するためにミニスカートを基本。イメージカラーは赤。
 最初の頃は赤白のストライプのシャツに赤のジャケット。赤のミニスカートに赤白のストライプのハイソックスなんて真っ赤っかの服装を考えてたのですが…… それをうまく見せる文章力がなかったようです。ううむ……
 とりあえず押さえ役として登場させるので性格はジェラードに対抗できるものでなくてはいけません。
 が、正面から奴に勝てるとは思えません。
 それでジェラードの過去と色々絡めて、何故かジェラードがなんとなく頭の上がらない相手とあいなりました。詳しくはちょっとここでは……
 そして(らしくないけど)お嬢様にしたのは、ここでホントに一般市民にしてしまうとあまりにも普通すぎますし、更にはチームグリフォンの連中にない知識を持たせようとしたからであります。ですから実は乗馬ができるという隠れ設定もあります。
 後は名前。フランス語の授業中にパラパラと辞書をめくることしばし。

 ラシェル:フランスでありふれた女の子の名前

 というのを発見。響きもいいのでこれに決定。
 いつもは苗字は名前から何となく響きのいい苗字を考えるのですが、フランス語の授業中だったのもあってか、辞書の探索を続けます。

 ピュティ:愛の女神の名前。英語ではピュティアとなる。

 よし、ちょっと語呂が悪そうだけどこれにしよう。
 そうしてラシェル=ピュティアの誕生です。
 さて…… 何も知らなかった少女が今まで経験しなかった世界に飛び込んでいきます。彼女を待ち受けるものは一体……?

 

4.アイリーナ=コーシャルダン(99/09/16)

 最初の段階からミルビット研究所に住み込みの助手がいることにしよう。しかも可愛い女の子だ! ということは決まってました。
 まかりなりにも助手をやっているからには頭はいいでしょう。しかも年頃の娘。
 で、考えます。どうして彼女は25歳の怪しい白衣男のいる研究所に住み込みで働いているのでしょうか? 両親が健在ならよほどの理由がないと無理でしょう。両親とジェラードが懇意だとか、従兄だったとか、色々理由を考えてもしっくりきません。じゃあ、両親はいないとするならばどうして? これも難しいです。孤児を養子か何かにするにはジェラードの年齢が若すぎるとの、年齢差が無さ過ぎます。ジェラードにはラシェルがいますので、そういう関係でというのもおかしい話です。
 はてはて…… で、考えたのがジェラードの作ったロボットというのは? うん、悪くないですが、そういうのはちょっと切な過ぎます。ロボット→修理がきく→そういう怪我が起きやすい、なんて可能性が大です。それは嫌です。
 そんなわけで、人工生命体に落ち着きました。これなら問題はジェラードにそれだけの技術があるのか? ということだけですし、それなら別に構わないわけです。それはそれでまた伏線が張れるのでいいとします。
 それから性格も考えていきます。きっと生活年齢は相当若いでしょう。知識の方は詰め込み勉強したので何とかなりますし、「常識」というのも知識としては知っていてそれを行使できるでしょう。が、世間知らずは否めません。そうなると、ほんわか天然ボケ純情少女となることでしょう。
 頭に超がつくほどの美少女ですが、雰囲気としては「普通の女の子」にしたかったので、薄茶色のセミロングの髪と同色の目、とラシェルと比較すると何とも落ち着いた感じ。イメージカラーは青で、ロングスカートを服装の基本とします。あんまり露出の高い服は着ないということに決まりました。
 名前の方ですが、なんとなく「○○と呼んでくだされば結構です。」というセリフを言わせたかったので、どうにか「アイリーナ」という名前をひねり出しました。通称は「リーナ」。でも雰囲気のせいか、周りからは「ちゃん」付けで呼ばれるようになりました。これは何となくです。
 こうして誕生いたしました。でも、ジェラード&ラシェルコンビが物語の中核を為すことが多そうなので、影の薄いキャラにならなきゃいいなぁ…… と今から危惧している作者でした。

 

5.ヒューイ=ストリング(99/10/28)

 ホントは主人公にもなれる素質があるのですが、真の主人公コンビのせいでスッカリ脇役に。
 とりあえずコイツにもモデルがいます。その友人2をドーピングするとヒューイになります。
 作中でラシェルが言っているように「典型的なスポーツマンタイプのハンサム」で「当たり前すぎてつまらないタイプ」なので、作るのは楽でした。射撃と格闘の達人。そしてあらゆるマシンのエースパイロット。
 あれ? と思った方おりますでしょうか。
 実は彼は怪盗フェイクのモデルでもあるんですね。
 常識をひっくり返すのが趣味のジェラード。すっかりジェラードの考え方になれてしまったラシェル。暴れられれば文句の無いカイル。経験不足か時折とんでもないボケをするリーナ。チーム・グリフォンの中では一番の常識人なのですが、それがまた彼の存在を埋没させる大きな原因かもしれません。
 まあ、外見と性格はステロタイプなのでアッサリと決まり次は名前他です。
 名前は色々ぼんやりと考えているうちに不意に思い出したのが戦闘ヘリのHu−1ヒューイコブラ。名前はここから拝借しました。苗字はいつものように語感から流れるように決まりました。
 おおっ、書くことないぞ。
 一応裏設定としてはハイスクール卒業後、都市警察に就職し、後に旧友のカイルと組んでA級捜査官の試験を受け、二人揃って合格。チーム・アシュラを結成。その数年後にジェラードと再会し、チーム・グリフォンが誕生しました。
 この三人は作中にもあるようにハイスクール時代からの悪友で、その当時から無茶やりまくりで、この時の話も構想にはあるのですで、余裕があったら書きたいなぁと思っております。この過去にあったある事件がジェラードに深い影を落としています。
 そしてそれがジェラード的にシルバーグリフォンを作った理由にもなっています。
 結構軟派者なのですが、リーナと出会ってから足を洗ったようです。いずれリーナとはいい仲になるのでしょうが……
 ふふふ…… そう簡単にはいきませんよ。

 

6.カイル=ミュラー(99/10/28)

 チーム・グリフォンの破壊担当。
 某友人3の性格・体格の一部と某友人4の性格・能力の一部を加え、大きさを大幅にアップ。更にドーピングを重ね、古今無双の怪力男が誕生しました。
 実はコイツも意外と良くいるタイプ。破壊大好き・爆発大好き男です。でもそれだけだとホントにありがちなので、意外と某友人4のように意外と思慮深いところもつくります。ただ普段は「俺の役柄ではない」と、そういうところは見せないようです。
 性格は豪快。裏表が無く、細かいことに気にしないとファジーで単純な性格。ただその反面、勘は鋭く、無意識の内に真実を見抜いている事が多いいことにしましょう。
 傭兵あがりで、戦闘のプロ。室内戦闘からゲリラ戦、戦車戦などにおいても一日の長となりうる。
 とりあえず「強い」男を目指してたので、人並み以上の体躯と筋力を持たせることを主眼としました。
 特にヒューイとの差別化を図るために武器の好みもリボルバー、実弾系、爆発系の武器をメインとします。ちなみにヒューイはオートマチック、レーザー系をメインとしています。とにかく「歩く火薬庫」です。
 ただ、どうしてもその戦い方のため、大暴れできるところが少ないのが悩みの種です。
 名前は意外と難産でした。とりあえず頭をひねり出てきた名前です。もしかしたら某有名格闘ゲームの待ち軍人の名前から来ているのかも。苗字はそれから語感だけで決まりました。
 設定としてはハイスクール卒業後、宇宙軍に入り、しばらくして軍を辞めて傭兵に。その後、ヒューイに誘われてA級捜査官に。そして現在に至る、です。なかなか波瀾万丈で、死にかけることなんて日常茶飯事でしたが、本人は気にしてもいないようです。
 なかなか色恋沙汰には縁がなさそうですが、いずれは…… と企んでもいます。