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隼人くん暴走(笑)SS 熱帯夜のすぃーとないとめあ?

 

 この作品はフィクションですので、実際の話とは全く関係ありません。
 つーか、あったら困る。(笑)

「あち〜ねぇ……」
 いつものように研究所。
 だら〜んと平べったくなっている美咲。タンクトップにショートパンツと相変わらず活動的な服装なので、見る角度によっては色々と楽しみがあるのだが、
「言うな。余計に暑くなる。」
 一緒にいるのが隼人なので、そんな邪な考えはグッと堪えているし、仮に他の人がやろうとするならば彼の鉄拳(および足)が飛んでくることは火を見るよりも明らかだ。
 いつものように不満げな表情で呟き、手にした団扇でパタパタ扇ぐ。しかし生暖かい空気をかき混ぜるだけでちっとも効果が無い。というか逆効果かも。
 研究所にはクーラーという文明の利器もあるのだが、今日に限って故障。夜なので修理を頼むのも明日以降、更に言えばこのところの猛暑で電器屋さんは大忙しであった。
 地下の研究室に行けばコンピュータの冷却用のクーラーがこれでもか、とばかりに効いているのだが、残念ながら現在地下は様々なコードや機器が散乱しており素人の美咲や隼人が踏み込めない人外魔境となっている。
 ならそれぞれ自分の家に帰れば? という気もするのだが、二人の家にはそこまで文明開化しておらず、どうせ同じなら、と研究所のリビングで溶けかかっているのだ。
「ふにゅ〜 やっぱりあち〜よ〜」
「橘、さっきから言ばが平がなになっているぞ。」
「はやとくんもがまんしないでだら〜ってしたほうがいいよ〜」
「くとう点まで無くなってる……」
 これが自分の家だったらそれこそ公然猥褻ものの格好になれるのだが、女の子の前でそんなことをするわけにもいかない。ただ、この暑さなら素っ裸でいても暑いことには変わりない。
「あち〜」
 美咲がタンクトップの胸元をバタバタさせる。多少、服の中にこもった熱い空気が放出されるが、気休めにしかならない。物音で少女の方を見た隼人が、すぐに目を背ける。さすがに暑さで思考が麻痺しかけている今の状況では、胸元からチラチラのぞく「白い物」は目に毒だ。体温がわずかに上がったような気もする。
 そして強大な敵との不毛な戦いは人間側の敗北に終わる。
 すでに半ばギブアップしていた美咲はともかく、隼人も床に広がって放熱効率を若干でも上げようとしていた。真っ正面に美咲がいるのだが、もう「角度」とか「白い物」とかに惑わされる思考も残っていない。
「あちぃ〜」
「あつい……」
「はやとくんもことばがひらがなになってきてるよぉ〜」
「そぉかぁ〜?」
「こんなにあついならひとのたいおんのほうがすずしいかも」
「そうかもなぁ〜」
「ねぇ〜 ためしてみていい〜?」
「べつにかまわないぞぉ〜」
 ズリズリ。ぺちょ。
 這いずり回って隼人の背中に回ると、えいやっ、と彼の背中に乗る。そのままダラァ〜となる。まさにたれパンダ状態。
「あんまりかわんないねぇ〜」
「ああ〜 でもなんかきもちいいからそのままでいいぞぉ〜」
「う〜ん」
 何が気持ちいいんだ、隼人?
「よし」
「ど〜したのぉ〜」
「こういうときはふろだ」
「ふろぉ〜? あつくなるだけだよぉ〜」
「あほう、みずぶろだ、みずぶろ〜」
「あ〜すずしそ〜だねぇ〜」(←思考破壊率80%)
「いまみずいれてくるからなぁ〜」(思考破壊率70%)
 と、背中に美咲を乗せたまま、半ば匍匐前進のように進む隼人。
 風呂場にたどり着くと、ちゃんと掃除してあるのを確認して――というか、しばらくはシャワーしか使っていないのだろう――蛇口をひねる。
 勢い良く水が流れ出す。最初は温い水だったが、すぐに冷たい水に変わる。
「お〜 すごいすごい〜」
「これならすぐたまりそうだなぁ〜」
「う〜 あつくてがまんできない〜」(←思考破壊率95%)
 もうロクに状況も判断できず、汗でべったり張り付いたタンクトップを脱ぎ出す美咲。
 脱ぎ捨てた服がベチャとイヤな音を立てる。それだけでは止まらず、ショートパンツにも手を伸ばす。
「おれもぬぐかぁ〜」(←思考破壊率95%)
 そんな少女を横目に隼人も汗で濡れた服を脱ぎ出す。湿ったジーパンは脱ぎづらく、美咲よりも少々時間がかかってしまう。
「はやとく〜ん、みずたまったよ〜」(←思考破壊率99%)
「おう、おれもはいるぞぉ〜」(←思考破壊率99%)
 チャプン。チャポン。
 研究所の風呂は一戸建てなので、普通の大きさの風呂である。美咲が小さいせいか、二人で入ってもそんなに狭くない。それでも相手が長身の隼人なので、なかなか居場所がない。結局、隼人の膝の上に座ることになる。
「ふぇ〜 冷たくて気もちいい〜」(←思考破壊率50%)
「ふぅ。生きかえるようだ……」(←思考破壊率45%)
「今度から暑いときはこれだね。」(←思考破壊率25%)
「ああ、こいつはいいや。」(←思考破壊率20%)
 ふと、お互いの言葉が止まる。
「…………」(←思考破壊率0%)
「…………」(←思考破壊率0%)
「は、はやとくん……(赤)」
(お、俺の腕の中には、裸の美咲が……!)
「は、はやとくぅん……(半泣)」
 その鼻に抜けたような声と、恥ずかしさのあまり涙目になった美咲に、隼人の中で決定的な「何か」が切れた!
み、みさきぃぃぃぃぃぃ!!!」(←思考破壊率200%)
 がばちょ。
 これ以降、未成年には不適切な表現があります。(爆)

 ……いいのか、こういうオチ。