AIで楽曲を楽器やボーカルに分離する

ラシェル&ジェラードほのラブ(?)SS 通り雨

 

 バシャバシャバシャ×2
「いや〜 いきなり雨なんてついてないわねぇ〜」
 と、あたし。いつもの白衣男は無言でポケットからタオルを出して頭を拭き始める。反対のポケットから同じようなタオルを出して、それはあたしの方に投げる。
 とりあえず、タオルが入っているようなポケットのふくらみじゃなかったけど、それは気にしない。ていうか、気にしてもしょうがない。
 こっちは髪が長いから拭うのも一苦労…… って思ったら頭の上からいきなり白いものが舞い降りてきた。
 バサッ。
 一歩間違えると首が折れてしまうくらいの重さの(ちょっと大げさか)白い布。
 たまに材質が気になってしまうのだが、白衣男──ジェルのいつもきている白衣だ。
「投げますよ…… って、もう投げた後でしたなぁ。」
 ジェルがいつもの乾いたような笑いを上げる。ちなみにこいつの白衣は防水性もあるとかで、白衣の下はちっとも濡れていない。……なんか悔しい。
「何よ、いきなり。」
 と言いつつ、袖を通す。これまた悔しいことだが、この顔のとき(ただ、一般人には判別は難しい)あんまりジェルは無駄なことをしない。何か理由があるんだろう。──逆を返せば普段は無駄なことにいかにエネルギーを使っているか、ということなんだけど。
「……聞きたいですか?」
 ニヤリ。
 うっ…… どうしてこの男はこうも人を不安にさせるのが上手なんだろう。
「うん……」
「まず、いきなりの通り雨に降られました。そんでこのガードしたまで避難。」
「うん。」
「季節は春も過ぎて、夏が近づいていて、しかも今日はなかなか気温が高かった。」
 なに言い出すんだ? こいつは。
「おや? まだ分かりませんか?」
 とどめとばかりにニヤリ。
 いやぁ〜な予感が背筋を走る。
「淡いピンク、ですか……」
 ぼそりと、しかも間違いなく聞こえるように呟くジェル。……ってぇ!!!
 ガバッ。
 というのは勢いだけで、実際は白衣の前をちょっと開いて自分の身体を見下ろす。
 ……そういやぁ、今日は暑そうだったから薄着だったんだよなぁ。
 びしょぬれになって、肌に張り付いた服から下着が透けて見えてたりする……
 ああ、乙女の最終兵器を……(泣)
「あんまり人様に見せるような物でもないでしょうから……」
 ちょっとあさっての方を見ながらジェル。あれ? こいつ、さっきからあたしの方を見てないけど、もしかして……?
 なんて思っていると不意に白衣が熱を持ち出した。熱いほどではなく、雨に濡れた身体にはちょうどいいくらいの暖かさだ。どーゆー白衣だ(笑)
「ヒーターのスイッチを入れました。しばらくすれば服も乾くし、風邪も引かないと思います。
 あと迎えも呼びました。傘も無いからやむまで動けませんし……」
「キャンセルして。」
「は?」
「いいんじゃない? 雨がやむまでノンビリ待っても…… ね?」